アメリカの埋葬
アメリカでは、近年、火葬を希望する人も急激に増加してきていますが、まだまだ主流は土葬となっています。 アメリカもヨーロッパと同じく、キリスト教徒が多く、死者は復活するという概念がありますので、土葬をすることがほとんどでした。 しかし、世界的にも火葬にシフトする流れもあり、アメリカでも火葬場は徐々に増えてきています。 火葬教会が誕生したり、火葬の方が費用があまりかからないからという経済的理由から、...
View Articleイスラム教での死の概念
イスラム教は、アラビアのメッカという場所ではじめて、ムハンマド(マホメット)により創唱されました。 アッラーを唯一神とする一神教で、コーランを聖典とします。 コーランは114章から構成され、生まれた時からその最後に至るまでの人類史、 儀礼的模範、徳目・礼儀・作法、婚姻・相続・売買・刑罰法的規範などといった所にまで渡り、 神アッラーの言葉として、イスラム教徒の生活や行動を規制する内容です。...
View Articleイスラム教の葬儀
イスラム教では、信者が危篤になるとイマーム(礼拝の導師)が呼ばれ、コーランを唱え、神(アッラー)に許しと慈悲を乞い、聖水を口に含ませます。 イスラム教徒では、仏教のような輪廻転生の概念はなく、死を一生の終着点と考えず、アラーの審判の日に再び蘇ると信じられており、火葬は禁止されています。 「火」は「ナール」とアラビアでは言い、地獄を意味する言葉なのです。...
View Articleイスラム教の墓地
イスラム教では、キリスト教と同じく、人は死んだら土葬されます。 現世は天使の吹くラッパがつげる終末をもって終わり、復活の時を待ちます。 死というものは、人生の終着点ではなく、アラーによる審判を待つ状態に入ることを意味するのです。 天国へ行くか、地獄に行くかはアッラーによる最後の審判で決められます。 死者は墓から出てきて、一人一人神の前で、最後の審判を受けます。...
View Articleイスラム教、死者の町―①
エジプトのカイロ郊外、モカッタムの丘の下に広い範囲でイスラム教徒の墓地が、 幅1キロ、長さ1キロ半くらいのエリアに広がっていますが、この地帯は「死者の町」と呼ばれています。 死者の町と聞くと、幽霊が出てきそうな、心霊スポットのような不気味な場所という感じがしますが、 立派な堂屋式の古い墓が立ち並び、普通に2万人の人々が暮らしています。...
View Articleイスラム教、死者の町―②
エジプトのカイロ東のモカッタムの丘のふもとの「死者の町」には、立派な堂屋式の古いお墓が立ち並んでいます。 14世紀頃にお金持ちの市民たちが競い合って建てた豪華なお墓ですが、 イスラム教では普通だと、埋葬後、土を盛り簡単にレンガや棒を置くだけの、とても質素なお墓しか建てないのに、何故、ここでは立派なお墓が見られるのでしょうか?...
View Articleハワイのお葬式事情
ハワイでは、昔は、骨は魂が存在したことを示す最後のものだと考えられ、 特に王族や族長などは、霊が盗まれないように骨を隠すことが大変重要視され、 骨を処理する人は、生前に骨の安置する場所を秘密にするように約束し、埋葬も夜間に行われていたと言います。 人が自宅で亡くなった時にも、儀式が行われるまで、誰かが遺体を見守っていました。...
View Article