Quantcast
Channel: 世界のお墓いろいろ
Viewing all articles
Browse latest Browse all 27

キリスト教の死に対する考え方

$
0
0
キリスト教は大別すると、カトリック系とプロテスタント系があります。 カトリック系はローマ教皇を主な活動の中心とし、 この世界では12億人以上の信者がいると言われるキリスト教で最大の教派です。 ヨーロッパでは、キリスト教でもカトリックが一番多く、他には、イスラム教徒やユダヤ教徒、無宗教などもいます。 カトリックとプロテスタントとはどこがどの辺が違うのでしょうか? カトリックでは、ローマ法王をアメリカ風に言うとボスとし、 司教、司祭、信徒といったピラミッド型階層構造になっております。 聖書と並び、ローマ法王の教えにも権威があり、昔からの言い伝えや習慣などに重きが置かれ守られています。 カトリックには、マリヤ崇拝や聖人崇拝などがありますが、これはプロテスタントにはありません。 また、洗礼を我が身に与えられた時にクリスチャンネームが与えられること、 修道院があることもカトリックの特徴です。 プロテスタントが従うのは聖書のみです。 階層構造もなく、ローマ法王の権威を認めていません。 そのため、プロテスタント内でも、聖書の教理のどの面に重きを置き、 どのように洗礼をするかなどの面で多くの教派が存在しますが、お互いの宗派を認め合ってはいます。 キリスト教での葬儀では、お葬式そのものより死の迎え方が重要視されます。 ご臨終の時を大切にされこの時に、 カトリックでは神父がプロテスタント流に行うと牧師が一緒にいる状態になります。 そして「聖体拝領」、「臨終の祈り」を執り行い、神に祈りながら死を迎えます。 なぜなら、キリスト教では、死は命の終わりではなく、 天の神から地上での罪が許され、永遠の安息を与えられたということだとされています。 召天と言われ、神のもとに召され、最後の審判を受け、復活の日までを天国で過ごすとされています。 一般的には、神父・牧師が呼ばれ、遺族や近親者が集結し、 聖歌を歌い、聖書朗読、神父・牧師の言葉、祈り、献花という流れになります。 カトリックでは、「死」は、人間の罪の根源がもたらした刑罰という考え方をしています。 新約聖書には来世に関する具体的な記載はなされていませんが、 教会での説法が精密化するにつれて、天国、地獄・煉獄という区別が作られてきました。 死後は、天国・地獄・辺獄・幼児の辺獄・煉獄の5つの場所に行くとされています。 カトリックでは、臨終の時が大切にされ、この時に自分の汚れた出来事を告白し罪をこうことで罪を拭いとります。 そして聖別された油を塗り、霊的な健全さを回復させて、 神の元へ往き、最後の審判を待つという考え方があります。 プロテスタントでは、人というのはこの世に誕生した時から罪人であり、死後は永遠に地獄へ行くとされています。 このようにキリスト教における死の考え方は、死は全ての終わりではなく、神のもとに帰る入り口だとされている。 このため、キリスト教での葬儀は神への崇める信仰であり、死者への供養とは考えられていません。 故人を礼拝の対象とはしませんので、 日本のように、亡骸に向かって手を合わせたり拝んだりするようなことはありません。

Viewing all articles
Browse latest Browse all 27

Trending Articles